ツガミは工作機械のラインナップが豊富なメーカー。熱変位補正機能や、スイス型のCNC自動旋盤など、加工精度の高さにこだわった製品が特徴です。そんなツガミについて、会社の特徴や製品の強みをまとめました。
ツガミは、1937年創業の老舗のメーカーです。ゲージブロックの生産からその事業を開始し、1939年にはねじ切りフライス盤の生産を開始。1946年には研削盤やミシンの生産を手がけるようになりました。
その研究と開発の成果が評価され、1968年4月には第14回大河内記念生産賞を受賞。その後も1982年3月にCNC精密自動旋盤で第12回中小企業向自動化機械開発賞を受賞するなど、その実績は申し分ありません。現在ではCNC自動旋盤のほか、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤、そして精密転造盤の開発・生産を主な事業としています。
参照元:ツガミ公式HP(https://tsugami.co.jp/company/history/)
ツガミの工作機械は、ベーシックなCNC自動旋盤から複合加工機までバリエーションに富んでおり、顧客のニーズに幅広く応えることができます。マシニングセンタはアルミ小物部品から鉄系自動車部品・産業機械部品など、加工目的に応じたシリーズを展開。運転時間が長くなると起こりうる加工寸法の変化を抑制し、高速かつ精度の高い加工を実現するなど、加工精度と生産性の両方を向上させる技術を誇る会社です。
またこのサイトでは、より加工目的や品質・精度にこだわりたい方へ向けて、「CNC自動旋盤」「スイス型CNC自動旋盤」を扱う国内メーカーの中でも、おすすめの3社をピックアップして紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
CNC精密自動旋盤のBW269ZJは、ガイドブッシュを使ってワークのたわみを抑制し高精度の加工ができる「スイス型」を採用。ワークのサイズに合わせてガイドブッシュの有無を切り替えて使うことも可能です。そのほか熱変位補正機能も搭載し、長時間でも安定して精度の高い加工ができることが強みとなっています。
同時に3系統制御でき、かつ刃物台が独立しているのでオーバーラップ加工が可能。サイクルタイムを短くすることに成功しています。また回転工具が豊富で、複雑な形状のワークも短時間で加工できる点も見逃せません。
以下のリンクでは、CNC自動旋盤を選ぶ際に知っておくべき「主軸移動型」と「主軸固定型」の違いや、長い切削材を支えて安定供給を促す「ガイドブッシュ」、刃物台の種類についてなどを解説しています。機種選定の参考にしてみてください。
固定式の製品排出シュートを搭載したことで、正面刃物台と干渉せず、わずか1秒での製品回収を実現しました。また、オプションですがワークの形状に合わせてガイドブッシュ・ガイドブッシュレスの選択が可能。さらに自動プログラミングソフトを標準装備しており、各種サーボモーターやポンプ・ファン・照明灯などを停止しながら、加工精度を保ちつつ、待機電力の削減に成功しています。
B0125-VR | B0126-VR | B0205-VR | B0206-VR | |
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最大加工径 | Ø12mm | Ø12mm | Ø20mm | Ø20mm |
主軸回転速度 | Max. 12,000min⁻¹ (常用回転速度:10,000min⁻¹) |
Max. 12,000min⁻¹ (常用回転速度:10,000min⁻¹) |
Max. 10,000min⁻¹ (常用回転速度:8,000min⁻¹) |
Max. 10,000min⁻¹ (常用回転速度:8,000min⁻¹) |
背面主軸回転速度 | Max. 12,000min⁻¹ (常用回転速度:10,000min⁻¹) |
Max. 12,000min⁻¹ (常用回転速度:10,000min⁻¹) |
Max. 10,000min⁻¹ (常用回転速度:8,000min⁻¹) |
Max. 10,000min⁻¹ (常用回転速度:8,000min⁻¹) |
総ツール数(電送) | 21本 | 27本 | 21本 | 27本 |
早送り速度 | 36m/min (X2, Z2) | 32m/min (Y1, Z1) | 24m/min (X1) | 15m/min (Y2) (Y2軸は6軸機のみ) |
主軸電動機 | 2.2/3.7kW | 2.2/3.7kW | 3.7/5.5kW | 3.7/5.5kW |
背面主軸電動機 | 2.2/3.7kW | 2.2/3.7kW | 3.7/5.5kW | 3.7/5.5kW |
間口×奥行×高さ | 1,750mm×1,055mm×1,700mm | 1,750mm×1,055mm×1,700mm | 1,750mm×1,055mm×1,700mm | 1,750mm×1,055mm×1,700mm |
正味質量 | 1,800kg | 1,850kg | 1,800kg | 1,850kg |
同時3系統制御と、「①前刃物台」「②後刃物台」「③背面刃物台」の独立した刃物台によって、さまざまなオーバーラップ加工が可能になるとともに、サイクルタイムの短縮につなげています。また、3系統制御によるツールチェンジ時間も大幅に短縮されています。
さらに、豊富な回転工具によって複雑形状のワークについても短時間の加工が可能に。後刃物台駆動・背面刃物台駆動の回転工具についてはカートリッジ式になっているため、それぞれのワークに合わせた形での自在配置も行えます。その他、ワークに合わせたガイドブッシュ・ガイドブッシュレスを選べるなどさまざまなオプションが用意されています。
B026/32-Ⅲシリーズはコンパクトな本体ながら、豊富な機能を持つ点が特徴。Y軸付背面刃物台を搭載しているため、背面複合加工と主軸側との完全オーバーラップ加工を行うことができます。また、後刃物台駆動・背面刃物台駆動の回転工具はカートリッジ式になっていることから、それぞれのワークに合わせた形で自由に配置することができます。さらに、熱変位補正機能搭載によって、長い時間でも安定して加工を行えます。
このように、加工バリエーションが充実している点に加えてさまざまなオプションを用意。用途に合わせた形でのツーリングが可能なCNC精密自動旋盤です。
高精度加工を行う用途に適した、くし刃形刃物台構造を採用しているBM162。より上の精度を実現できる、ノンガイドブッシュ専用のCNC精密自動旋盤です。
また、コレットチャックは弾きコレットチャックを採用していることに加えて、研削材が不要となっている点も特徴。安価な引き抜き材により高精度の加工が可能です。さらに、残材を短くできるため、材料コストの削減も可能である点も特徴のひとつといえるでしょう。
B038Tは、8面タレットの幅広タレットに複数の工具を取り付けることが可能となっていることから、Y軸の移動で工具の交換が可能です。また、回転工具を搭載しておりY軸複合加工が可能です。タレットによる正面複合加工・背面刃物台によってオーバーラップ加工を行うこともできます。
さらに、3系統制御によってサイクルタイムを大幅短縮が可能である点、独自の高剛性ダブル主軸を搭載していることから、重切削を行うこともできます。加えて、さまざまなツーリングオプションを用意していることから、複雑な形状にも対応が可能です。自動プログラミングソフトも標準搭載されています。
C300-Vは、チャックワークとバーワークのいずれにも対応することができるCNC高精密自動旋盤です。ビルトインモータ駆動を採用していることで振動の低減が可能となっており、表面粗さの向上に加えて、刃具の寿命を延長できます。また、こちらの機器では主軸冷却装置を標準で搭載している点も特徴となっており、熱による影響の低減が行えます。
さらに、オプションとして3軸ローダによる自動化にも対応。2パレットチェンジャ(オプション)との組み合わせによって、生産性の向上につなげられる点も注目しておきたいポイントとなっています。
Y軸付背面刃物台によって背面複合加工・主軸側との完全オーバーラップ加工が可能となっている点に加えて、後刃物台駆動・背面刃物台駆動の回転工具はカートリッジ式になっていることから、それぞれのワークに合わせて自由に配置することができます。また熱変位補正機能を搭載しているため、長い時間でも安定して加工を行えます。
さらに、オプションとして用意されている駆動回転ガイドブッシュを利用することによって、高速・高精度加工も実現可能、ワークに合わせガイドブッシュ・ガイドブッシュレスを選択できるなど、さまざまなオプションが用意されています。B0265VB-Ⅲ/B0266V-Ⅲ/B0325VB-Ⅲ/B0326V-Ⅲはオプションの「AI輪郭制御Ⅱ+微小ブロック対応」により、高速な加工にも対応が可能です。
優れた切削能力を持ち、高い生産性を実現することができるターニングマシンです。搭載型のプログラム支援ソフトである「FANUC:ターンメイトi」を使用することによって、容易にプログラムの作成が可能となります(オプション)。
また、異常負荷検出機能を搭載していることから、干渉時にも機械へのダメージを軽減することが可能であるとともに、干渉防止装置も搭載しています。加えて熱変異補正機能があることで、長い時間安定して加工を行うことができます。
最大加工径はM06J-Ⅱはø260mm/ø51mm(バー材)、M08J-Ⅱはø280mm/ø65mm(バー材)、最大加工長はいずれも290mmとなっています。
Y軸制御による複合加工が可能なターニングマシンです。±50mmのロングストロークY軸制御によって、複雑な形状の加工を行えます。また、12面タレットの全てのポジションに対して、オプションの回転工具の取り付けが可能となっており、クロス穴・正面偏心穴加工などに対応。また、熱変異補正機能を搭載していることから、長時間安定して高精度な加工を行うことができる点も特徴となっています。
Y軸付き複合加工機でも、少ない投資にて大きな利益に繋げられる、優れたコストパフォーマンスを実現している点も注目しておきたいポイントといえます。
主軸と背面主軸にビルトインモータを採用。優れた切削能力を持ち高い生産性を実現しているCNC旋盤機です。熱変異補正機能を搭載していることから、長時間の安定加工が可能。最大加工径はM06SJ-Ⅱの場合ø260mm/ø51mm(バー材)、M08SJ-Ⅱの場合ø280mm/ø65mm(バー材)、最大加工長はいずれも380mmとなっています。
また、搭載型の対話プログラミングソフトがオプションで用意されています。こちらのソフトを使用することによって、画面に表示された案内に沿ったデータの入力や加工条件の自動設定などが行えるため、プログラムを簡単に作成することが可能となります。
ツガミは海外にも製造拠点を持っています。中国に4拠点、インドに1拠点、それぞれ工場をもつほか、タイ、ドイツ、韓国、インド、シンガポールにも販売拠点を開設。国内外でその製品が使用されています。
本社所在地 | 東京都中央区日本橋富沢町12-20日本橋T&Dビル |
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電話番号 | 03-3808-1711 |
公式URL | https://tsugami.co.jp/ |
日本のCNC自動旋盤メーカーの中でも、主軸固定型CNC自動旋盤とスイス型CNC自動旋盤の両方をラインナップしている3社に着目。スター精密、ツガミ、シチズンマシナリー、それぞれのメーカーとしての強みや主力製品などを紹介します。
切り屑トラブルの防止や、
刃物台剛性によるたわみ抑制で
安定生産が叶います。
取り扱い種類が多く、
様々なタイプから自社と
マッチするマシンが選べます。
先進技術と開発力を強みに、
省エネに寄与する
マシンを展開しています。
【選定条件】2022年11月30日時点で「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をし、ヒットした全14社を抽出。その中から、「スイス型自動旋盤/主軸固定型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を選定しています。