高い剛性で精密な加工ができるオークマのCNC自動旋盤についてリサーチ。会社の特徴や技術力、代表的な商品などの情報をまとめました。
オークマは、1898年創業の老舗メーカー。1904年から工作機械を製造し、世界各国に拠点を持つグローバル企業になりました。その製品の約90%は日本で生産され、メイド・イン・ジャパン品質でそのブランド力を確立しています。これまでに、自社製NC装置22万台以上の累計出荷実績があります(2018年4月30日現在)。また、1961年にNC装置の自社開発に取り組み、その後モーター、サーボドライブユニット、位置検出器など、精密な制御に欠かせない部品を自社開発しています。
オークマの工作機械の品質は、その主軸の精度にあります。主軸の製造工程においては、素材の材質、熱処理、ひずみ取り、最後の研削加工まで、それぞれ厳格な基準で精度をチェック。精度チェックに関しては、1μmでも基準を外れたら不合格というこだわりをもっています。
工作機械は、粗加工と仕上げ加工を併用したり、重切削と軽切削を繰り返していると、精度にズレが生まれてくると言われていますが、オークマではこれを加工・組立精度が低いことによる剛性不足だと考えています。工作機械に、これらの問題が起きないレベルの剛性を持たせることで、精度の高い加工を継続できるという生産品質を誇っています。
連続加工や大量生産が求められる製造業では、どうしても加工トラブルは免れません。下記リンクでは、CNC自動旋盤における切削時や不良部品の問題を回避する方法や、加工ロスを未然に防ぐヒントなどを簡単に紹介しています。
最大ワーク径φ700mmに対応することにより加工空間の大幅向上を実現しているMU-500VⅢ。コンパクトで使用しやすいことに加えて、高精度・高生産性と脱炭素を両立させている点も特徴です。さらに、ワンチャッキング多面加工による高精度な工程集約によって、生産性や収益性の向上を目指すことも可能といえるでしょう。作業者の負担をできる限り抑えられるように、ユーザーフレンドリーな機械構造を採用しています。
オークマのCNC自動旋盤のベストセラーと言えるのが1サドルCNC自動旋盤の「Space Turn LB3000 EX II」シリーズ。長時間の精度安定性を可能にするのは、その剛性の高さ。重切削でも安定した精度を誇ります。またダブルスライド方式による高精度で範囲の広いY軸ストロークにより、多彩なミーリング加工に対応。複数の工程をワンチャックに集約することができます。
また、このLB3000 EX IIには、多関節ロボットを組み込むこともできます。簡単なツールで工作機械と同じように操作ができて、自動化が実現できます。
さらにこのサイトでは、より加工目的や品質・精度にこだわりたい方へ向けて、「CNC自動旋盤」「スイス型CNC自動旋盤」を扱う国内メーカーの中でも、おすすめの3社をピックアップして紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
高精度部品の生産性向上を実現するベストセラー機です。長時間の精度安定性とさまざまな工程集約で生産性向上を実現し、知能化技術「加工ナビT-gねじ切り」を活用したねじ加工の生産性も向上しました。また独自の構造設計と熱変位制御技術により、高い加工精度を実現する「サーモフレンドリーコンセプト」を全機種に採用。補正や暖機運転も不要で複合加工、サブ主軸による表裏加工、Y軸加工などでも高い寸法安定性を発揮できました。
世界でも最高水準の高精度と省エネ性能を追求し、加工現場が直面している労働力の減少、技能伝承、脱炭素などの社会問題を解決するマシンです。加工物が加工段階で熱による影響を受けることから、「温度変化を受け入れる」という独自の考え方により、サーモフレンドリーコンセプトが誕生。利用者が対策をしなくても一般的な工場環境で高精度を実現しました。
時代の要請に応えた大型1サドルCNC旋盤です。3店指示の軸受けで安定した強力切削を実現し、高速重切削に対応します。また熱変位を抑えるハウジング冷却と、切削液が主軸軸受けに浸入しない独自の「ラビリンス機構」になっています。Y軸機能で工程を集約し、複雑形状ワークもワンチャッキング加工できます。
1984年に米国に販売会社を、1987年には生産拠点を設けて以来、ドイツ、台湾、中国など世界各国に拠点を持ってグローバルに事業を展開するオークマ。その加工精度の高さゆえに、世界中で信頼されているメーカーです。
本社所在地 | 愛知県丹羽郡大口町下小口五丁目25-1 |
---|---|
電話番号 | 0587-95-7823 |
公式URL | https://www.okuma.co.jp/ |
日本のCNC自動旋盤メーカーの中でも、主軸固定型CNC自動旋盤とスイス型CNC自動旋盤の両方をラインナップしている3社に着目。スター精密、ツガミ、シチズンマシナリー、それぞれのメーカーとしての強みや主力製品などを紹介します。
切り屑トラブルの防止や、
刃物台剛性によるたわみ抑制で
安定生産が叶います。
取り扱い種類が多く、
様々なタイプから自社と
マッチするマシンが選べます。
先進技術と開発力を強みに、
省エネに寄与する
マシンを展開しています。
【選定条件】2022年11月30日時点で「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をし、ヒットした全14社を抽出。その中から、「スイス型自動旋盤/主軸固定型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を選定しています。