時計メーカーのシチズンの子会社であるシチズンマシナリー。独自の技術で高い制御精度や生産効率を誇る、代表的な製品や技術的アピールポイントをご紹介しています。
1930年に創業したシチズンマシナリー。本社を長野に置き、日本各地に拠点を設けている工作機械メーカーです。時計メーカーであるシチズンを源流にもち、精度の高い加工と小型化技術を特徴とした製品を多数製造してきました。
Cincom(シンコム)、Miyano(ミヤノ)というブランドを持ち、それぞれ特徴を持った製品を開発・製造。Cincomの工作機械は自動車・医療・IT業界、Miyanoは自動車・建築機械・油空圧機器分野を中心として活躍しています。
このサイトでは、「CNC自動旋盤」と、複雑な精密部品製造に適した「スイス型CNC自動旋盤」の情報を網羅しています。はじめて“スイス型”を検討する際は、下記リンクもご一読ください。
シチズン独自の技術であるLFV(低周波振動切削)技術は、X・Z各サーボ軸を切削方向に振動させ、振動を主軸回転と同期させながら切削を行うというもの。これによって切削中に「空振り」するタイミングがあり、切りくずを細かく分断しながら加工を続けることができます。
これを採用することによって、切りくずの処理に頭を悩ませる素材でも、切りくずが絡んで加工精度が落ちるリスクが大幅にカットされます。3つのモードが用意されていて、加工の種類に合わせた振動が利用可能。既存のNCプログラムに2行のコードを追加するだけで、自動で振動動作を加えてくれるIoT技術もアピールポイントとなっています。
4機種を2024年10月から順次販売を開始。正面・背面の同時加工が行える2スピンドルと最多3タレットを搭載して効率的・生産性の高い作業を実現。要望の多かった最大加工径Φ80㎜の正面主軸を搭載した機種をラインナップする点も特徴です。また、正面・背面主軸のモーターパワーを向上させている点、直感的な操作が可能な操作盤を搭載する点に加え、さまざまなオプションも用意しています。
CincomブランドのA20という製品は、先にご紹介したLFV技術を搭載。コストパフォーマンスに優れた製品ながら、ガイドブッシュ式・ガイドブッシュレス式の切り替えに対応するなど、機能性にも優れています。スイス型のCNC自動旋盤で、たわみを軽減して高精度な加工ができる製品です。
シチズン独自の制御方式を採用し、サイクルタイムが短縮されている点も大きなポイント。加工プログラムを運転前に解析することで、運転中の演算時間を最小限に抑える機能と合わさって、アイドルタイムを削減。生産効率が高いことも大きなポイントです。
シチズンマシナリーが提供する主軸台移動型CNC旋盤Cincom A20は、機能性とコストを追求している点が特徴となっています。
ø20加工機として低価格を実現。さらに加工に必要とされるさまざまな装置や機能を標準で装備するとともに、シチズン独自の制御方式を搭載することでサイクルタイムを短縮している点も特徴のひとつといえます。
Miyanoの伝統機BNCの省スペース・コンパクトな設計を受け継ぎ、基本性能の向上に加えて使いやすさについてもこだわって設計された主軸固定形CNC自動旋盤。独自の制御技術を搭載することによって、非切削時間を短縮しています。
またこのサイトでは、より加工目的や品質・精度にこだわりたい方へ向けて、「CNC自動旋盤」「スイス型CNC自動旋盤」を扱う国内メーカーの中でも、おすすめの3社をピックアップして紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
中国をはじめとするアジア・オセアニア圏、ヨーロッパ・ロシア、そして北米・南米と全世界に拠点をおきネットワークを広げているシチズンマシナリー。このうち製造拠点は中国、フィリピン、ベトナムにあります。そのほかの拠点は販売・サービス拠点で、世界のどこであってもサポートを受けることができます。
本社所在地 | 長野県北佐久郡御代田町御代田4107-6 |
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電話番号 | 0267-32-5900 |
公式URL | https://cmj.citizen.co.jp/ |
日本のCNC自動旋盤メーカーの中でも、主軸固定型CNC自動旋盤とスイス型CNC自動旋盤の両方をラインナップしている3社に着目。スター精密、ツガミ、シチズンマシナリー、それぞれのメーカーとしての強みや主力製品などを紹介します。
切り屑トラブルの防止や、
刃物台剛性によるたわみ抑制で
安定生産が叶います。
取り扱い種類が多く、
様々なタイプから自社と
マッチするマシンが選べます。
先進技術と開発力を強みに、
省エネに寄与する
マシンを展開しています。
【選定条件】2022年11月30日時点で「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をし、ヒットした全14社を抽出。その中から、「スイス型自動旋盤/主軸固定型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を選定しています。