CNC自動旋盤を開発・製造しているメーカーを17社リストアップして、各社の技術的なアピールポイントや、製品の特徴をそれぞれリサーチ。会社の沿革などの情報とともにまとめ、解説をしています。
「自動盤」とは、例えば2mや3mの長いバー材から部品の加工を行う機械です。まるで金太郎飴のように部品を1つ加工し終わったら切り落とし、バー材をつかみ直してまた同じ部品の加工を行っていく点が特徴となっています。自動盤で行う加工は旋盤加工が主なものではあるものの、旋盤加工に加えてフライス加工も行える「複合自動盤」と呼ばれる機械もあります。こちらの機械では、より複雑な形状を持った高精度部品を量産することが可能です。
工作機械を汎用工作機械とNC工作機械とに大別して、それぞれに以下の工作機械がどのようなものか、概要や特徴を説明しています。
数ある工作機械の特性を紹介するとともに、どのような用途にどの工作機械にマッチするのか、機種選定にも役立つポイントをまとめています。
工作機械としての旋盤の特徴とは何かを説明した上で、詳細ページでは「NC」と「CNC」の表記解説、「CNC自動旋盤」と「NC旋盤」それぞれのメリットについて、比較形式で紹介しています。
旋盤の仕組みや加工方法に関する基礎知識を知ることで、より複雑な加工作業を可能とするために、CNC自動旋盤が重要な役割を果たすことも納得できるでしょう。
CNC自動旋盤という工作機械の構造を理解するために、7つの主要ユニットの仕組みと役割を解説。詳細ページでは主軸台、刃物台、スライド、チャック、ベッド、NC装置/操作盤、給材機をピックアップしています。また、CNC自動旋盤の機種選定における重要ポイントとして、「主軸台移動型」と「主軸台固定型」の違いについてもわかりやすくまとめてみました。細長い材料を精密加工するのに役立つガイドブッシュ装置についても覚えておきましょう。
ここでは、「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をしてヒットした全14社の中から、「主軸固定型CNC自動旋盤」/「スイス型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、かつ公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を紹介します(2022年11月30日調査時点)。
切り屑トラブルの防止や、
刃物台剛性によるたわみ抑制で
安定生産が叶います。
取り扱い種類が多く、
様々なタイプから自社と
マッチするマシンが選べます。
先進技術と開発力を強みに、
省エネに寄与する
マシンを展開しています。
【選定条件】2022年11月30日時点で「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をし、ヒットした全14社を抽出。その中から、「スイス型自動旋盤/主軸固定型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を選定しています。
日本のCNC自動旋盤メーカーの中でも、主軸固定型CNC自動旋盤とスイス型CNC自動旋盤の両方をラインナップしている3社に着目。スター精密、ツガミ、シチズンマシナリー、それぞれのメーカーとしての強みや主力製品などを解説します。
1950年に腕時計やカメラの部品メーカーとしてスタートし、1960年にはシチズン時計(株)との共同出資で腕時計部品メーカー東海精密(株)を設立。スイス型CNC自動旋盤による、 長時間の安定稼働を可能とする「ステップサイクル・プロ」の切り屑分断や、刃物台剛性を確保するために、「アリ溝案内面」を採用するなど、 高精度と高剛性を兼ね備えていることが強みです。
スイス型CNC自動旋盤の主な機種シリーズには、Y軸制御付き8軸型ユニットを搭載した「SD-26」や、GB/NGB切換えができる「SR-32JⅢ」があります。
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バーサイズ | ~φ10 | ~φ13 | ~φ16 | ~φ20 | ~φ26 | ~φ32 | ~φ38 | |||
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クシ刃型 | シングル | バック刃物台
なし |
4軸 | SB-16R type C | SB-20R type C | |||||
バック刃物台
あり |
5軸 | SR-10J type C | SB-12R type G | SB-16Ⅲ
SB-16R type G |
SB-20R type G
SR-20JⅡ type A SB-20R type N * |
SR-32Ⅲ type A | ||||
6軸 | SL-7/10 | SR-20JⅡ type B
SR-20RⅣ |
SD-26 type S
SD-26 type G/E/C |
SR-32JⅢ type B | ||||||
7軸 | SR-38 type B | |||||||||
ダブル | バック刃物台
なし |
8軸 | SW-12RⅡ | |||||||
9軸 | SW-20 | |||||||||
クシ刃型
+ タレット型 |
バック刃物台
あり |
9軸 | SV-20R | SX-38 | ||||||
タレット型 | トリプルタレット | 10軸 | ST-20 | ST-38 |
※注釈:軸数にB軸、C軸は含んでいません。「SB-20R type N」「SK-51 type
A」はCNC自動旋盤、その他すべてスイス型CNC自動旋盤です。
参照元:スター精密公式HP
(https://star-m.jp/products/lathe/index.html?tab=4)
1937年に創業し、1939年にはL型ねじ切りフライス盤と油圧式万能円筒研削盤の生産をスタート。1957年から主軸移動型自動旋盤の製造販売に着手する精密加工機械メーカーとして知られています。
製品ラインナップが豊富で、スイス型CNC自動旋盤・CNC自動旋盤以外にも ターニングセンタやマシニングセンタ、精密研削盤、精密転造盤を取り揃えています。第52回機械工業デザイン賞IDEAを受賞したSS26MH-II-5AX*や、オーバーラップ加工の多彩さが自慢の「BW」シリーズがあります。
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バーサイズ | ~φ10 | ~φ12 | ~φ16 | ~φ20 | ~φ26 | ~φ32 | ~φ38 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クシ刃型 | 独立対向 | BW127J-Ⅰ
BW127J-Ⅱ B0128W他 |
BW207J-Ⅰ
BW207J-Ⅱ B0208W他 |
BW269ZJ | BW329ZJ | |||
対向 | P013
B073-Ⅲ他 |
B0123-Ⅲ
B0124-Ⅲ B0125-Ⅲ他 |
BM163-Ⅲ他 | B0203-Ⅲ
B0204-Ⅲ S205-Ⅱ他 |
B00265-Ⅲ
SS267-Ⅲ SS267-Ⅲ-5AX他 |
B0325B-Ⅲ
SS327-Ⅲ SS327-Ⅲ-5AX他 |
B0385B-Ⅲ他 | |
垂直刃物台 | B0265VB-Ⅲ他 | B0325VB-Ⅲ他 | B0385VB-Ⅲ他 | |||||
クシ刃+タレット型 | B38T |
*参照元:ツガミ公式HP (https://www.tsugami.co.jp/product/auto-lathe/)
1930年の創業以来、高精度の部品加工や部品のコンパクト化に注力してきた、ものづくり企業です。シチズンマシナリーの企業ルーツに、時計メーカーのシチズンがあります。
シチズングループ全体でサステナブル経営に取り組んでおり、機械のエネルギー使用抑制を実践。スイス型CNC自動旋盤の「Cincom」シリーズは、フルサーボ化でCO2排出削減を達成しています。CNC自動旋盤「Miyano」は、サイクルタイムの短縮化も期待できるシリーズです。
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バーサイズ | ~φ1 | ~φ4 | ~φ12 | ~φ16 | ~φ20 | ~φ25 | ~φ32 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
主軸台
移動型 |
1刃物台 | 4軸 | B12E Ⅱ | B16E Ⅱ | |||||
6軸 | B12E Ⅴ
B12E Ⅵ |
B16E Ⅴ
B16E Ⅵ |
|||||||
2刃物台 | 6軸 | R01 Ⅱ | R04 Ⅱ | ||||||
7軸 | L12 Ⅶ | A20 Ⅶ | |||||||
8軸 | R01 Ⅵ | R04 Ⅵ | L12 Ⅹ | ||||||
3刃物台 | 7軸 | L20 Ⅶ
L20 Ⅷ L20 Ⅸ |
L32 Ⅶ | ||||||
8軸 | L20 Ⅹ | L32 Ⅸ
L32 Ⅹ |
|||||||
9軸 | L20 Ⅻ
L20 ⅫB5 |
L32 Ⅻ
M32 Ⅲ |
|||||||
10軸 | M32 Ⅴ | ||||||||
11軸 | M32 Ⅶ | ||||||||
12軸 | M16 Ⅷ | M32 Ⅷ | |||||||
4刃物台 | 11軸 | D25 Ⅶ | |||||||
12軸 | D25 Ⅷ |
※注釈:軸数にはC軸が含まれています。
参照元:シチズンマシン公式HP
(https://cmj.citizen.co.jp/product/matrix.html)
エグロは、μm単位での高精度加工が可能な工作機械を開発している会社です。顧客ごとに製品をカスタマイズし、必要なスペックや機能を搭載して製造してくれます。またロボットを利用した自動化の設計開発にも取り組んでおり、製造体制の効率化にも貢献することができます。
同社が提供しているNUCROBO-101の後継機です。
CT-101はX軸に光学スケールを搭載したクローズドループ制御となっており、安定した位置決め精度を持っている点が特徴。また、コンパクト設計となっていることから自由度が高い点もポイントです。垂直多関節ロボットの配置を選ぶことが可能な自動化仕様となっていることに加え、多数の自動化オプションも用意されています。
両端加工のノウハウが搭載されたコンパクトな専用機です。左右が独立した3軸制御の刃物台による加工を行えることに加え、同軸度・振れ精度安定加工が可能となっています。さらに3軸刃物台仕様を採用しており、オプションを搭載することによって複合加工にも対応ができます。ワークによってくし刃式刃物台・ターレット式刃物台を選択可能です。
北村製作所は、1893年に東京で創業されたメーカー。セイコーの専属工場としてその歴史をスタートさせています。顧客の希望に合わせカスタマイズした機械を納品している点が強み。動線や自動運転など、顧客ごとの異なるニーズに応えてきたノウハウの蓄積があります。
KNC-20GをはじめとするKNCシリーズは、北村製作所が長年積み重ねてきた制作ノウハウに加え、先端の技術を結集したクシ刃型小型精密CNC旋盤です。
特徴として挙げられるのが、省スペースである点、さらに高剛性・高精度という点。高品位小物部品の加工を行いたいというニーズがある場合に適した機器となっています。
同社のKNCシリーズをベースとして、タレット型を採用した小型精密CNC旋盤であるTXシリーズ。こちらのシリーズは、コンパクトなサイズであるものの高い精度と剛性を持っている点が特徴です。TX-75/Dは主軸回転数6,000rpm、最大加工径はφ100mm(φ120mmにも対応)、最大加工長は70mmとなっています。
シチズンマシナリーは、シンコム、ミヤノという2つのブランドを傘下に持ち、幅広い分野で使われる工作機械を開発しています。LFVという独自の技術で、切りくずが絡む問題をクリアしているところが大きな特徴。またガイドブッシュ式、ガイドブッシュレス式の切り替えができるCNC自動旋盤も特徴的です。
シチズンマシナリーが提供する主軸台移動型CNC旋盤Cincom A20は、機能性とコストを追求している点が特徴となっています。
ø20加工機として低価格を実現。さらに加工に必要とされるさまざまな装置や機能を標準で装備するとともに、シチズン独自の制御方式を搭載することでサイクルタイムを短縮している点も特徴のひとつといえます。
Miyanoの伝統機BNCの省スペース・コンパクトな設計を受け継ぎ、基本性能の向上に加えて使いやすさについてもこだわって設計された主軸固定形CNC自動旋盤。独自の制御技術を搭載することによって、非切削時間を短縮しています。
シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所)は、愛知県豊川市に拠点を置いてCNC自動旋盤や多軸自動旋盤を開発しているメーカーです。1ミクロンの精度にこだわってつくるメイド・イン・ジャパンの製品は、生産効率の良さが特徴。剛性と加工精度が長年保たれる、つくりの良さもアピールポイントです。
シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所)が開発・生産しているCNC6軸自動盤です。
NCスライドの以外のポジションにより荒加工、NCポジションでは仕上げ加工が行えます。こちらの機器は汎用NC旋盤と比較するとおよそ4倍の加工スピードとなっており、最大60mmまで加工を行うことが可能。また省スペースであることから、省エネや省人化につなげられます。
シマダマシンツール(旧嶋田鉄工所)が開発・生産したCNC6軸自動盤(旋盤)です。
5ポジションで加工を行っている間に、残りの1ポジションでローディングを行えます。また、異形ワークに特化している点も特徴となっています。さらに、クイックチェンジツーリングシステム(GHSホルダー)によって高い生産性を実現しています。
Schütteは、ドイツ・ケルンの工作機械メーカー。多軸CNC自動旋盤を得意としているほか、追加アタッチメントで複数の加工を1台にまとめる機能など、注目すべき技術をもった会社です。複雑な加工のプログラムを簡単な操作で実現するソフトウェアも開発するなど、ユーザーにやさしい製品開発が信頼のポイントとなっています。
CNC自動旋盤においてはいくつかのシリーズをラインナップしている中のひとつが「Gシリーズ」です。
Gシリーズは、コンパクトで場所を取らないかつ高速であることが特徴となっており、短いサイクルで大量加工が可能である点に加えて高い精度を実現している点もポイントです。さらに、複雑な加工を行うための追加アタッチメントも用意されています。
SchütteのCXシリーズは、どのスピンドルでもワークの外周と正面の加工を同時に行うことが可能であり、短時間での切削時間を実現しています。また回転数を自由に選択できる点、ツーリング変更・ツーリング追加も非常に簡単な点が特徴です。
スイス型を採用し、非常に高い加工精度と信頼性を誇るスター精密のCNC自動旋盤。精密加工の技術とノウハウを活かして精度にこだわった設計、多彩な加工を実現する製品ラインナップなど、その魅力は豊富。スラント型すべり案内面構造、独自開発のスターモーションコントロールシステムなど、優れた技術を搭載した製品を開発・製造している会社です。
SB-16R/20R type Cは、同社独自の「スラント型すべり案内面構造」を採用することによって、刃物台の剛性を向上している点が特徴のスイス型CNC自動旋盤です。
また加工目的に合わせたツーリングによって、刃物台を4種類から選択することができる点、メインスピンドルにC軸制御を標準装備している点もSB-16R/20R type Cが持つ特徴となっています。
SB-20R type Nはノンガイドブッシュ専用のクシ刃型刃台モデルです。同社独自の主軸筒すべり案内面構造を採用することによって、主軸剛性を確保している点が特徴。それぞれの加工目的に合わせたツーリングにより、4種類の刃物台からの選択ができる仕様となっています。
次のリンク先では、「スイス型CNC自動旋盤」の実力を動画やインタビューなどで解説しています。精密部品製造業者が知りたいQ&Aもまとめていますので、ぜひご覧ください。
スイス型自動旋盤が 世界で選ばれる理由は2つ。主軸移動型自動旋盤で細長い部品でも高精度に切削できることと、ガイドブッシュで材料を支えてたわみを防ぎ大量加工できることです。
ここでは、 国産メーカーの中にも、世界14拠点でスイス型CNC自動旋盤を販売するメーカー「スター精密」の代表機種と、 選ばれる理由について紹介します。
ツガミは、技術と研究開発が評価されているメーカーです。CNC自動旋盤のほかターニングセンタやマシニングセンタなどの工作機械を製造。スイス型のCNC自動旋盤を製造していることも見逃せません。
ツガミのBW269ZJは、熱変異補正機能を搭載することにより、長時間安定した加工が可能となっているCNC精密自動旋盤です。
多彩なオーバーラップ加工によってサイクルタイムを短縮し、生産性が向上している点、また3系統制御によってツールチェンジに要する時間の大幅短縮も実現しています。さらに、豊富な回転工具により複雑な形状のワークについてもスピーディーに加工できます。
M10Jは、18.5kWの高出力ビルトインモータを採用することによって、パワフルな駆動を実現した10インチチャックCNC旋盤です。さらに高剛性の角スライドを採用し、大径ワークの重切削加工に対応することも可能となっています。また、標準で対話プログラミングソフトを搭載しています。
野村DSは、匠の熟練した技術によるきさげ加工を用いて、耐久性、剛性、そして加工精度に優れたCNC自動旋盤を製造しているメーカー。全ての部品に強度と精度を求めるこだわりで、高品質な工作機械を国内外へ提供しています。また、伝統的な技術を次世代へ受け継ぐ使命にも力を注いでいます。
NN-20U5は、1次側専用20mm重切削マシンです。オプション仕様により25mmまで対応が可能となっています。
熱変異が起きにくい特殊な鋳物を刃物台に採用していること、また摺動面にキサゲ加工を施すことで高寿命と高剛性となっている点が特徴。また、可動式の操作板を採用することにより、用途に合わせて自動に動かすこともできます。
NN-10EX2では、ベッド・刃物台・ビルトインスピンドルを新しく開発。同社の従来機器と比較すると設置面積を縮小しています。コンパクトなツール配置を実現することによってタクトタイムを短縮。総取付ツールの数も従来の機種と比較すると16本から22本にアップしています。
大型工作機械のほか、産業機械や船舶用ディーゼルエンジン分野の事業などを、主に取り扱っている会社です。社会が求めているものをしっかりと読み解き、アピール力のある製品作りに力を入れています。創業22年の歴史ある会社で、蓄積してきたノウハウも豊富です。ですから、特殊な仕様の製品づくりにも対応可能な技術力があります。
TNC125Sは、水平4条ベッド大型CNC旋盤で、高剛性・安定した重切削を行えます。
主軸台はヒートバランスで高い精度を実現、さらに回転式制御盤により操作が簡単となっている点も特徴で、さまざまなロール加工を行う場合に適しているCNC旋盤です。また、心押台に大型ビルトインセンタを標準で装備している点もポイントといえます。
ベッドが幅広の平型となっていることから、高い剛性と安定した重切削を実現していることに加え、主軸台はヒートバランスにより高い精度を実現しています。回転式の制御盤を採用しており、操作が簡単となっている点も特徴。またさまざまな振止装置を装着することによって、長尺ワークの加工にも適しています。
オークマは1898年創業の老舗で、世界各国に拠点をもつグローバルメーカー。部品の約90%は国内生産で、メイド・イン・ジャパンの高品質を誇ります。主軸の精度にこだわり、厳密な基準で検査を行っていることが強み。高い精度と剛性をもったCNC自動旋盤を開発しています。
高い寸法安定性により高精度部品の安定加工に加え、長時間の安定稼働を実現している1サドルCNC旋盤LB3000EXⅢ。「温度変化を受け入れる」という独自の考え方を活かした「サーモフレンドリーコンセプト」を搭載しています。
さらに、強力な加工に加えてスピーディーな機械動作を提供することによって、生産性の向上が期待できます。
4種類ラインナップされているLB EXⅡseriesのうち、最大加工径ø430mm、最大加工長500mmのCNC旋盤です。標準チャックサイズは6、主軸回転速度は6000-1。また、主電動機は11/7.5kw(20分/連続)となっています。
高精度・高剛性でかつ高効率な作業を可能にする品質が魅力となっている、さまざまな機械製品「KARATS」の開発を行っている会社です。オーダーメイドに対応しているので、ニーズにきめこまやかに応える仕様の機械を顧客に提供することが可能です。日本国内だけでなく、韓国のソウルおよび中国の上海にも事務所を構えています。
「L-28N型 2,800×6,000 CNCタービンディスク旋盤」は、タービンディスクを加工するという役割を持った機械です。
こちらの機械は主軸軸と刃物台をそれぞれ2台持っていることから、ディスクの表裏加工の作業性や効率性を大幅に向上させている点が特徴となっています。
大型・超大型軸物を強力・高い精度で加工できる大型旋盤です。タービンロータシャフト、ジェネレータロータシャフト、圧延ロール、舶用軸などに対応が可能です。
1927年創業の西部電機株式会社は、もともと電気機器・電気計器の製造・修理業からスタートしている企業。現在は「精密機械事業」「搬送機械事業」「産業機械事業」の3つの事業を展開し、同社の製品はさまざまな分野で取り入れられています。
西部電機株式会社が提供しているくし刃高精密小型NC旋盤の標準機Pシリーズ「SNC-28PⅡ」は ビルトイン主軸台を搭載している機器で、X軸、Z軸単独配列構成となっている点が特徴。この点から、高精度な加工を行える点が特徴の機器です。また、ガントリーローダによって非加工時間の短縮を図ることで、高い効率での生産を促します。
1931年に創業し、「すべてはお客さまのために」という想いを原点とし、お客さまとの対話を大切にしている大日金属工業。お客さまが納得するまで相談や提案を実施するとともに、製品導入後もきめ細かなサポートを提供しています。日本各地の他アメリカに拠点を構えており、世界中に製品の納入を行っている点も特徴といえます。
W16〜W50は、大日金属工業の大型CNC旋盤の代表的な機械となっています。
心間支持質量が16トンから50トンまで、またベッド上の振りが1,400mmから2,500mmいったように幅広く用意されており、それぞれのワークに応じた機械を選択することが可能です。また、心間距離は3,000mmから10,000mm、支持質量は16,000〜50,000kgまで対応しています。
多彩な機能を持つ高生産性機動型CNC旋盤。一体型ベッドで高い剛性を追求したモデルです。マニュアルハンドルを搭載しており柔軟性のあるパフォーマンスを実現。手動モードでも周速の一定制御が可能です。
さまざまな業種のお客さまから支持される各種機械やサービスを提供しているDMG森精機。世界88ヵ国、113の拠点を展開し、それぞれのお客さまに寄り添った販売やサービス体制を構築している点も特徴です。
DMG森精機が提供する自動ターニングセンタ「SPRINT 42 | 10 linear」は、リニアドライブとダイレクトドライブ技術を搭載している点が特徴。中ロット・大ロットのバー材の加工において、高い生産性を提供します。さらに、オプションを称することで、短尺ワークから長尺ワークの加工をこの1台で行えるようになる点も特徴です。
タカハシキカイは、小型のCNC自動旋盤を製造しているメーカーです。自動車、電機、光学部品など、特に精度が求められる分野での納入実績が豊富にあります。海外にも輸出実績があり、国内外を問わずその加工精度が信頼されていると言えるでしょう。
MICROSTAR L2-Pは、精密部品加工に適した超小型精密くし刃型NC旋盤です。
主軸にビルトインモーターを搭載することによって、高精度・高速回転での切削を行えます。さらに、X軸とZ軸スライドが独立している構造となっており、互いの振動を受けにくい仕様となっている点も特徴。また、発熱対策のため冷却装置も搭載しています。
ガントリーローダーを搭載した超小型精密くし刃型NC旋盤。コンベアやストッカーなど多彩な周辺機器と組み合わせることによって自動化生産を実現しています。また、ビルトインモーターを採用し、高精度・高速回転での切削が可能に。加えて、X軸スライド・Z軸スライドが独立していることから、互いの振動が受けにくくなっている点も特徴です。
1960年から旋盤の製造に取り組んでいるメーカーです。6インチという非常に小さいチャッカーや、女性など体格の小さい作業者でも操作しやすい工作機械など、かゆいところに手の届く製品を開発・製造しているところが特徴的。旋盤だけでなく、生産ラインの装置全般を自社製造できることも大きな特徴です。
高松機械工業のXTS-6は、機械幅が1,105mmとなっており非常にコンパクトである点が特徴。また、主軸の高さが960mmの低重心としていることから、作業を行う人の負担軽減に繋げられます。
さらに各軸の動作を高速化して切削時間・非切削時間双方を短縮して生産性向上につなげられる点や、節電効果が得られるアイドルストップ機能を搭載しているといった特徴を持ちます。
幅広いワークレイアウトに対応したCNC旋盤であり、マルチな加工を可能としている点が特徴。主軸貫通穴径を拡大したことにより、大型のバーワークにも対応できる仕様となっています。また、新型ローダ(Fローダ)を搭載可能であることに加え、清掃機能を搭載しており稼働率を向上させています。
TAKISAWAは、創業以来100年にわたって工作機械をつくり続けてきたメーカー。品質管理にこだわり、マザーマシンとしての信頼性の高い製品を生産しています。顧客の要望や、加工工程の問題点・課題に合わせて製品をカスタマイズして納品できることも強みとなっています。
TCC-1100は、フランジ・シャフト小物部品の加工に適した省スペースタイプのCNC旋盤です。
コンパクトであるとともに早送り速度を従来機と比較して50%高速化(Z軸)している点や、熱変異が抑制されることで従来機よりも高精度を実現している点などが特徴。また、タンクベッド構造を採用することにより切削油タンクが大容量になっている点もポイントです。
「高速」「高精度」「コンパクト」が特徴。さらに、従来機と比較することによって早送り速度を20%高速化しているとともに、熱変異も抑制することによって高い精度を実現しています。また、オプションにより油圧心押台に対応することも可能です。
台湾に本社を置く東台精機日本法人として2011年に設立された機械です。立型/横型マシニングセンター、立型/横型旋盤、複合マシニングセンターなど豊富なラインナップが特徴となっており、ニーズに合わせたカスタマイズや追加仕様についても相談が可能です。
小型櫛刃を採用することで床面積を小さくしている点、また自動化システムとの組み合わせによって非切削時間を短縮できる点などを特徴として持つ横型CNC旋盤です。また、多彩なツールホルダー配置への対応も可能となっています。
中村留精密工業は、CNC自動旋盤や自動化技術を開発・製造しているメーカーです。高い精度での加工を実現し、かつ省スペースで利用できる製品など、技術力の高さがうかがえる製品がラインナップ。世界各国で製品が販売されています。
世界最小クラスのATC工具主軸「NT Smart Cube」を搭載しており、広い加工エリアを有効に活用できるATC型複合加工機です。
2スピンドル仕様により、L/R同時加工が可能となり時間短縮を実現している点、また工具主軸コラムを垂直に配置しており安定性が向上している点などが特徴となっています。さらに、「揺動切削」と呼ばれる技術を搭載し、切り屑が絡んでしまうトラブルを防ぎます。
NTJ-100は、旋回範囲が182°、アッパータレットにB軸搭載している点が特徴。対向2スピンドル、L/R同時加工によって時間の短縮も実現しています。また、NTJ-100は揺動切削に対応している機種である点も特徴となっています。
アメリカのカリフォルニアに本社をおく工作機械メーカーです。立型マシニングセンター、横型マシニングセンター、CNC旋盤、回転テーブルを主要製品ラインとして、製造を行っています。さまざまな工夫により製品を安価に提供している点も同社の特徴です。
操作が簡単な点が特徴となっており、初めてCNC機械を導入する場合などにおすすめのシリーズとなっています。使い方が簡単で価格が手ごろではあるものの、正確な制御と柔軟性も兼ね備えている点もポイントです。
1959年に創業した株式会社FUJIは、電子部品実装ロボットや産業用ロボットの開発や製造、販売を行っている企業です。同社の製品は世界60カ国以上に出荷されているとともに海外に100拠点以上のサービスネットワークを展開しており、世界中のものづくりを支えています。
株式会社FUJIが提供する正面2スピンドル旋盤「CSシリーズ」は、重切削が可能な高剛性スライドに加えて、優れた熱変異性能を備えている点が特徴となっています。また、省スペースであることから、単位スペースあたりの生産性を大幅に向上できます。そのほか、高いコストパフォーマンスが特徴のTNⅡシリーズも提供しています。
顧客からの相談をしっかりとヒアリングすることで、ニーズに合う提案を行っています。自動車部品の加工を得意としており、海外からも評価されています。海外企業によって村田機械の技術が広く導入されていることからも、それがわかります。1961年に工作機械開発事業に参入してから、工程集約などの論理にもとづいて、システム構築を続けている会社です。
MWシリーズは、主軸を平行に配置した平行2軸型CNC旋盤です。
2軸同一加工仕様によってサイクルタイムを1/2に短縮している点や、省スペースに優れている点も特徴。MW35は小物ワークを効率的に量産加工したい場合におすすめの機械。オプションとして用意されているサブ刃物台を活用することによって、多彩な加工に対応可能です。
自由度が高い理想的な奇数工程のラインを実現できる正面型CNC旋盤です。コンパクトな機械幅であるにもかかわらず、10角タレットに回転工具を搭載しています。⌀50以下、寸法公差5μm~10μmとなっており、小物部品の量産加工に適している点が特徴です。
ヤマザキマザックは、対話型CNC装置や複合加工機を世界に先駆けて向けて開発したメーカー。現在でも、世界中でその製品が使われています。近年はハイブリッド複合機や3次元ファイバーレーザ加工機の開発などにも取り組んでおり、新しい技術を積極的に取り入れていることが特徴です。
ヤマザキマザックが提供するQUICK TURNは、高い生産性が特徴のハイエンドモデル。
中でも写真のQUICK TURN 100MSは設計時の構造解析によって高速動作を行った際や重切削を行った際の歪みをできる限り小さくしている点、また熱変異補正やローラガイドを標準装備している点に加え、ワークの材質に合わせて切屑処理オプションを選択可能です。
MULTIPLEX Wは、2スピンドル2タレットで2台分の加工能力を持つ「MULTIPLEX W-200」、Y軸付きの「MULTIPLEX W-200Y」など4種類をラインナップしています。
1935年10月の創業以来、産業の基礎ともいえる「加工」技術にこだわったモノづくりを行ってきた理研製鋼株式会社。長い歴史の中で培ってきたさまざまな技術は、「高級ベアリング用素材」「高精度ハイスドリル」「超精密加工機械」として幅広い分野に提供されています。先端技術の開発と提供に取り組むことによって、世界の産業の発展に寄与しています。
理研製鋼株式会社は高性能CNC旋盤「RNLシリーズ」を提供しています。こちらのシリーズは、キサギにこだわった機械づくりを行っている点が特徴。RNL-80は並列型バイトホルダーとタレット刃物台を搭載できる仕様となっており、複雑なワーク形状にも対応が可能です。
また、メンテナンスにもいち早く対応する点もポイントといえるでしょう。
位置合わせや芯出しが不要となっており、さまざまな工具形状への対応が可能な機器。主要な工具形状の研磨プログラムは搭載済みとなっている点も特徴です。また、データを呼び出して工具の取り付けを行い、スタートボタンを押すだけで工具の研磨ができるため、誰でも簡単に扱えます。
TMTは台湾に本社・工場を保有するメーカーであり、「顧客満足度の向上」を第一に考えた事業展開を行っています。世界の各地にグローバルエージェントも配備しており、これまでに積み上げてきた知見とノウハウを駆使したソリューションを提供しています。
多様なオプションデバイスによりパフォーマンスを向上させることが可能なソリューションです。サーボモーターはバックラッシュと熱変異を最小限に抑えており、加工精度を向上させるために高いプリテンションでボールネジに直接駆動されています。
加工目的や品質・精度にこだわりたい部品製造のプロ向けに、下記リンクでは「CNC自動旋盤」メーカー3社をピックアップしていますので、こちらもご参考ください。
当サイトでは、実際にCNC自動旋盤やスイス型CNC自動旋盤で部品製造をする製造業をリサーチし、その活用例をまとめています。自動車、建設機械、医療機器業界などの導入事例も、ぜひご一読ください。
日本のCNC自動旋盤メーカーの中でも、主軸固定型CNC自動旋盤とスイス型CNC自動旋盤の両方をラインナップしている3社に着目。スター精密、ツガミ、シチズンマシナリー、それぞれのメーカーとしての強みや主力製品などを紹介します。
切り屑トラブルの防止や、
刃物台剛性によるたわみ抑制で
安定生産が叶います。
取り扱い種類が多く、
様々なタイプから自社と
マッチするマシンが選べます。
先進技術と開発力を強みに、
省エネに寄与する
マシンを展開しています。
【選定条件】2022年11月30日時点で「CNC自動旋盤」および「CNC自動旋盤 メーカー」とGoogle検索をし、ヒットした全14社を抽出。その中から、「スイス型自動旋盤/主軸固定型CNC自動旋盤」の両方を取り扱い、公式HP内で販売機械数がカウントできる会社の中から、販売機械数の多い上位3社を選定しています。