「CNC自動旋盤」と「NC旋盤」の違いを解説

旋盤とは何かの説明を皮切りとして、「CNC自動旋盤」と「NC旋盤」それぞれの特徴と、理解を深めるための基礎知識をまとめています。「NC」と「CNC」が表す意味や各旋盤のメリット、主な加工例などを紐解いて、両者を比較してみましょう。

工作機械の種類の一つ「旋盤」の特徴

工作機械の一種「旋盤」は、材料（ワーク）を高速で回転させて、切削工具（バイト）の刃の部分で材料を旋削するもの。切削工具は材料を回転させる主軸に対して平行移動ができるため、円筒状に加工することができます。

加工方法のバリエーションには外丸削りや面削り、テーパ削り、中ぐり、穴あけ、ねじ切り、突切りなどがあり、工業製品の多くが旋盤によって加工された部品を使っているといえるほど。加工対象となる材料は鉄やアルミ、ステンレス、真鍮といった金属がメインですが、樹脂などの加工にも利用されます。

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旋盤の特徴を示す「CNC」と「NC」の意味

現在、コンピュータで制御するという点では「CNC自動旋盤」と「NC旋盤」に違いはありませんが、旋盤表記としての「CNC/NC」がそれぞれの何を指す言葉か見ていきましょう。

• NC：Numerical Control＝数値制御
• CNC：Computerized Numerical Control＝コンピュータ数値制御

スマートフォンや家電製品など身近な工業製品の多くがコンピュータを内蔵して機能としていることを考えれば、工作機械がコンピュータ制御によって加工作業を行うCNC自動旋盤のほうが、機械としてのベーシックな仕組みをイメージしやすいかもしれません。

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